花の足は 細い
まっすぐ 立ち過ぎているらしい
花の尻尾は 丸い
きゅっと 回り過ぎているらしい
花の体は ちっちゃい
今日も 豆柴ですかの声
これからは いーえ 花柴ですって
答えようかな
秋雨前線の活動が 活発だそうで
雨が 続く
まるで 梅雨のようだね
地面から キノコが生えているよ
これも 雨が続いたせいだろうね
興味持ったようだけど
多分だけど きっと 食べられないと思うので
それ以上 近づかないようにね
あれま
花にしては お行儀が悪い
そこまで おやつが 欲しかったか
というか これは 花との
ささやかな 遊び
これでも 待てを しているんだよね
かしこまるばかりじゃない
こんな 待ても あります
この 暑い時期
涼しいところを 探しあるいて
転がっているのに
アツーイところに あえていることが
あるよね
何か 理由があるんだろうと 思うよ
それにしても ひなたぼっこというには
すごい暑さだよ
人間界は 熱中症の嵐さ
犬には 熱中症って ないのかな
別に 花が手伝えるわけじゃないから
留守番してもらってても いいんだけど
今日も 仕事に つきあってもらっちゃったね
今日みたいな 暑い日は
本当は 留守番が 良かったかな とも 思うよ
花が 留守番を嫌いってことも あるけど
人間が 花といっしょにいたいってのが
一番なんだよね
そう それが 一番か
ボールを追いかけて 遊ぶって
小犬の頃の方が 好きだったよね
っていうか 手頃なボールが
今は ないか
まぁ 花は なにもなくても
走り回って 遊べるんだけどね
「すみれの谷」でも
人間のちょっとした 動きだけで
相当 遊ぶよね
オモチャいらずだな
わかった
今日はこの坂道の散歩に 付き合おう
蒸し暑い今日のような日は
本当は 早々に 切り上げたいけど
人間の勝手ばかりじゃ 申し訳ないもんね
久しぶりに通るから ちょっと新鮮でもあるしね
しかし 粘り着くような 暑さだよ
北海道は 長袖のフリースだと
日本は 広いね
真夏の 焼きつけるような暑さとは
ちがうけど
一度涼しさを 知った体に
のしかかるような 暑さ
もう 秋になるから
体も そっちに対応しかけていたから
辛いってこと
残暑 ってこういうことなんだね
花も それなりに
残暑を 感じてる?
そんな思い込み ないかな
「すみれの谷」では
小さな犬が より小さく見えるな
「シーバ」という 柴犬雑誌には
花の顔の 3倍はありそうな顔をした
大きな柴が いっぱい載っていたよ
花を見て 「何犬ですか?」 って言われるの
無理ないかな
散歩から 帰ってきたら
足を拭くか 洗われるかする
それは 決まった手順です
玄関で 濡れタオルがやってくるか
小脇に 抱えられて
洗い場に 運ばれるかを 待つのも 決まり
リードが 頭に 乗っかってたとしても
あんまり 気にしないか
で 本当に じっと 待ってるよね
駆け上がったり 絶対しないところ すごいと思うよ
「待て」の天才といえるかも