朝の　ギリギリまで 彼のところに　いたね

今は　少しでも　一緒にいたいふたり

ここまで　仲の良い状態になるのは

はじめてかも　しれないね 顔が　女の子　してるなー

今度彼にあったときも

その　ラブラブ感

続いていると　人間は　うれしいよ

この惨状!

暴れたねー

でも　壊れるのは

花のベッドとかオモチャ

自分のものにしか

当たらないよね

そうだ　他のものには

気持ちをぶつけないなー

みごとな　わきまえぶり!

一日一緒　だったんだよ

そう　さっきまでね

一回り　散歩して

帰るところだったのに

また　戻ってきちゃったよ

窓辺に　彼はいないけど

ちょっとだけ　あいさつ

さあ　また　明日　会いに来よう

たしかに　彼は　大きくて

花は　小さい

これだと　花の　二倍くらいに　見えるけど

そこまでの差は　ない?!　あるかな?!

大きくて　力も強いのに

花には　ちょっと気弱な　彼

いや　花の気が　強すぎか

その「気」のバランスが

もう少し　とれてくれたらな

と　人間は　願うばかりだよ

いろいろ　ままならないこともあるので

気晴らしに　やってきた　冬の海

向こうに見えるのは　宮島

穏やかだけど

人間には寒っい　寒っい

花は　何かを探して

あっちへ　こっちへ　人間を引っ張る

何を　探しているんだろうね

見つけて　あげたいよ

ひとまずは寒いので　帰りましょう

一通り散歩が終わったら

花の足は　小走りから　グイグイ駆け足

まっすぐ家に変える道を　通り過ぎて

彼の家への日参

続いているよね

窓に　彼の姿を見つけ　かけよる

彼が　玄関に回るのを　察すると

玄関にダッシュして　出待ち

わかりやすい　恋の季節

いつもなら　この距離だと

花が　唸って　おしまい

こんなに接近出来ないよね

恋の季節を実感だよ

それにしても　だだの月末じゃない

年末なんだよ

なにかと　慌ただしいんだよ

おまけに　クリスマス寒波も来てるんだよ

でも

そんなの　関係ないか

花は　このところ

毎日　彼のところに　通ってる

彼が　いても　いなくても

今日は　クリスマス・イブ でもって　気がついてくて

寒いのに　外に出て来くれた　ありがとう

だからといって　特に愛想のない娘だよな

それでも　いいと思ってくれているみたいで

ありがたいよ

で　どちらが　花で　どちらが　彼だ?

いつもなら　無視する

あるいは　迂回するところだけど

じっと見る

近づこうとする

今　花は

他の犬に　興味がある季節

でも　他の犬が　そんな時にあるかどうか

わからないでしょ

花だって　いつもだったらそうじゃない

だから　おあいこ　ってことです

体重は　あまり変わらないけど

冬毛のせいで　ちょっとむっくり

首　背中辺りに　深いしわ

ワイン箱から　腰　おしりあたりが

盛り上がっているね

窮屈そうにも　見えるけど

ワイン箱無しでは　居場所がないから

落ち着かないんだよね

定位置におさまったところで

さぁ　おでかけ!