Archive for 9月 2011

つるべおとし

陽が 短くなって

出かけたときは 明るくても

6時過ぎの 散歩では

すぐに すっかり 暗くって

細い路地は ますます 暗い

 

花は 何かを 発見しても

人間の目では もう 無理だな

秋の散歩は

懐中電灯 忘れちゃ行けないね

白壁が 明るいのに ちょっと助けられる感じだよ

 

 

 

半分で いいらしい

今日は 中学生のお兄さん お姉さんに

可愛がられて いたよね

小学生より かかわり方が ちよっと優しい

みんな 大人だね

 

で 最近 覚えたんだろうか

「how beautiful !」を 連呼する少年

半分もって帰りたい って

なんで 半分?

 

次は 咲いている?

彼岸花って

こんなに まちなかで みかけたっけ

気がつかなかった だけなのかな

なんで 気がつかなかったんだろう

 

あちこちでみかけるのが

人間は うれしいんだけど

その度に 立ち止まるから

ちょっと 迷惑だったかな

それとも 花も 彼岸花 好き?

 

 

巡る季節

朝晩は 寒いけど

日中は 暑い

陽射しは 強いけど

日陰は 涼しい

 

日向と日陰を 行ったり来たり

ベッドの暖かさと 床の冷たさを

半々に 感じてる

 

秋の初めは いつも そんな感じだったのか

きっと そんな感じだったんだろうな

 

 

 

 

うれしいの 舞い

いつもは この公演までやってきて

花のやるべきことを すませたら

とっとと 帰るのに

なんで 公演から 動かないんだろうと 思ってた?

今日は じいと 公演で 待ち合わせ

花が 喜ぶことは わかっていたけど

エビ反るほど 喜んでくれて

じいは うれしかったと思うよ

花にとって 散歩は もともと楽しいだろうけど

こういうサプライズ もっとあって いい?

 

 

 

その意志 伝わります

テーブルの 上には

花の大好きな おやつ

良し! もないけど

待て! もない

ただ おやつがそこあるだけ

でも 花は 食べちゃったりしないんだよね

食べたいな っていう気持ちを

人間に見せるだけ

ちょっと ピーって ないたりするだけ

そこは すごいと 思います

 

お見送り?

近くを散歩するんだから

海が 嫌いなわけじゃないけど

潮騒は 苦手

雷は 平気なのに

風の音は 苦手

 

足下が 不安定なのが 苦手

だから 船は 本気で厭がるよね

 

花には 海へ出ようとする人間の気持ち

わかんないか

でも いってらっしゃいを お願いします

これじゃ 起こせない

数日前まで 蒸し暑かったのに

台風が 過ぎたら

いきなり 寒くなったよね

 

昨日から 人間も フリース着ちゃったよ

 

花も 暖かいところを 探しているよね

朝は 人間のベッド

昼は 日向のデッキ

そして 夜は 人間のふとん

花が 気持ちいいなら 貸してあげるさ

 

 

 

一匹 二役

朝の 柔らかい 光の中で

四つ足全部 体の下にして

まるまるまるっと 寝ている

 

顔は 犬ですけど

全体的な姿は 体のカタい猫って

感じだね

 

イヌだったり ネコだったりするから

花は 二度美味しいぞ

 

視線の先に 何がある

なーにか 気になる

気になる 外が

風の音? 海の匂い?

そう ここは 海が近い

 

人間には 少し低い手すりだけど

花には 丁度いい柵かな

 

花は 身を 乗り出し過ぎないって

知っているから

安心して 見てますけどね