人間は 川へお仕事に
花と沙龍は 水の側 苦手でしょ
人間の姿が見えてるのに かまってあげないと
なくしね
車の下は 花の好きな場所
そこで沙龍と 待っててね
さみしくて
ピーピーないて
その声 どこから出てくるのかな?
って言われたよ
かまってほしくて
かまってくれそうな人のひざに
乗っかっちゃったね
犬大好きな人 ってわかってたんだろうけど
なんてやつだ!
可愛すぎると うけちゃった
そういうとこ うまいんだなぁ
すごーく 久しぶりに
会えたね
おっ 走ってきてくれる?
その前のめりな感じ
人間はうれしいけど
花が 愛想無しでごめんね
そういうこだって
わかってね
あれ 何か違う
と思ったら おおきな木が
なくなっていたね
枯れてたり してなかったけど
なんでだろうな
町の公園で 木が大きく育つことって
なかなか大変?
何かいる! 何がいる?
その隙間に 釘付け
タヌキ ネコ ネズミ?
夢中になっている 沙龍だけど
本当に 出てきたら
どうする?
匂いとだけ遊んでいるのが
平和だね
台風って こわいなぁ
夜になって 結構風が吹いたんだよね
おおきな音を たててたよ
松葉がね おおきな縞を
描いている
ちょっと盛り上がっているってとこが
花と沙龍 いや犬には うれしいスポットなのに
よりどりみどりすぎて
通り過ぎてるじゃん!
台風がやってきた朝
今は 風邪より雨が 激しいね
それでも散歩 いかなくちゃ
人間はカッパ
花は ビニール風呂敷
沙龍は ゴメンゴミ袋
いざっ出発!
沙龍は前進 花は後退
やっぱ雨は嫌いか
じゃ花はお見送り
沙龍とマスター いってらっしゃい
神様の前では いいこ
なわけじゃない
すでに 大騒ぎのあとなんだよね
ほんっとに 恥ずかしいから
他の人がいるところでは
やめてほしいんだけど
神様を目の前にすると
自制心が ぶっ飛ぶ
えー きみたち どこの子だっけ?
あぁ 沙龍よ
お前もか!
ブラッシングするのが
怖くなる
でも ブラッシングしないのは
もっと怖い
恐ろしい日々と
どう向き合っていくか
日々のブラッシングしかないんだよね
鹿と犬が 距離を保ちつつも
並んでいる
そんな散歩が 出来る
普通のことになっていて
馴れていたので
ちょっと忘れてました
あっでも 平和な暮らしのためにも
この距離ね