百手祭のこと


百手祭は 毎年 1月20日に
行われます

この日は 大寒
でも ちょっと 今年は暖かめ



行われるのは 大元神社

宮島の地主神です



厳島神社よりも古い という
伝承もあります

中世の絵巻物で 見られる
特異な板葺きの屋根が
あるそうですが

大元神社の屋根は
現存する 唯一のものだそうです

国の重要文化財

現在 屋根の工事中



御島巡りという 祭事とも
関わりの深い 神社ですが

それは また



今は 冬なので 寂しいですが
「厳島八景」に選ばれた
大元公園

桜の名所でもあります

鹿の 多い場所でも



大元神社の前に

打たれていた 杭
張られていた ひもに



幕や 的が
セッティングされて行きます

百手祭は 御弓神事なのです



的の裏には「鬼」に似た文字が

これは
「甲」「乙」「ム(無し)」
を 組み合わせたもので

「甲乙をつけない」
「勝ち負け 優劣をつけない」

という 意味だそうです



ところで これは くじら幕

お葬式みたいだと思ったら

幕の上下が 黒になっているのは
大祭などの祝に使うものだそう

でも そういうことが
知られなくなっているみたいで



最近では
神社の方は わかりやすい
紅白の幕に されているそうです



さあ 的は 準備オッケー



百手祭の 神事のあとに出される
「ほう飯」という食事

戦国時代の 野戦食の形を
残していると 言われてます

これは 滝町の人たちが
つくられます

箱に書かれた年代が 古!



「神饌(しんせん)」は

神様への食事で
火を通したものは 珍しいとか

こういうのを
「熟餞(じゅくせん)」と
言うそうです



こちらは 神事のお客様や
お手伝いした人の膳の配置です



「直会(なおらい)」で
「ほう飯」を供するのは

神官 奉仕した参拝者ですが



全くの一般参拝者にも
「直会」に加わり「ほう飯」を
いただく チャンスがあります

御神矢を買うと


福引き出来ます

あとで くじが引かれ
当たりだったら!

「ほう飯」は2名

くじの当たりには
もっとメインのものが
あります



もうすぐ はじまります

あっ これは
全員頂ける お神酒



神官さんたちが 続々

長い袂は 後ろの人に
持ってもらうんですね



甲乙をつけない」
「勝ち負け 優劣をつけない」

百手祭は
新年を迎えるにあたって
年の初めから
争いごとをしないことを願う
神事で

弓を放つ「鬼射(きしゃ)」が
行われます



願いを込めて



天に



地に



そして
矢は あの的に 向かって
放たれます



的の後ろに 放たれた矢が



貫通してます

お見事!



一般参拝者は 御幣を頂き



御神矢を 買った人は
福引きの結果を 待ちます

「直会」の当たりと
放たれた御神矢を頂ける当たり

期待する空気が 広がります




福引きも終わり

当たった人も 外れた人も
お神酒を頂き 帰路に
つくのです


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