花かあさんを 呼んだんだよ
それなのに
沙龍は 割り込みするんだよね
ちょっと 迷惑そうなの
気づかないよね 沙龍は
ためてー ためてー
ためてー ためてー
プチッと切れられないように
慎むことも 覚えてね
また 置いてかれるの?
って 目をしてるね
はい 留守番です
暑いんだから 車の中で待ってるなんた
無理だからね
君たちの体調を 気遣ってのこと
だから 寂しい顔を
しないでね
柴だ!
沙龍は 遊びに行きたいんだよね
でも 相手も男の子
この距離なら 大丈夫でも 次の一歩が怖いんだよ
人間たちは 近寄りたいんだけどねー
なんとかならんかね その性格
夕方の散歩の時間まで
陽射し 強いよね
海辺の風は 少しは涼しいけど
やっぱり暑い
ずらりと座って 川の流れに足を浸す
その気持ち わかるね
君たちも 入ると気持ち良いと
思うんだけどね
花 白くなったね
まつげもね
真っ白なんだな
眉ポジションの毛も 白いなぁ
顔は 半分白柴
柴は 七化けするって
どこまで変わるのかな?
花の小春母さんの 人間の母さん
沙龍には おばあちゃん?
なんでわかるのかな?
沙龍はうれしくなりすぎて
つめで 手を引っ掻いちゃった!
いつもおやつを持ってきてくれる
やさしいおばあちゃん
でも 人間のおやつは ダメ!
マスターにも 厳しく言ってやってください〜
入れ替わり 立ち替わりの
落とし文
だれがだれだか わかるのかな
わかるんだろうねー
きみたちには
返事は 伝わるのかな
伝わるんだろうねー
きみたちには
沙龍はちょっとないたけど
ほとんどは 静かに待ってたね
大人しいってさ
いい子だね って
沙龍に 子どもが出来たら
ほしいって言われたよ
うーん それは
人間だって あってみたいよ
雨の日の散歩が うっとうしいわけ
知ってる?
いつものように 自由な君たちを追いかけると
あちこちぶつかる 挟まる
傘持ちって 面倒なんだよ
滑り台の下なんて 入らんといてほしいよ
マスターが 沙龍の口に 手を突っ込む
沙龍が 変顔になってるけど
いじめてるんじゃないよ
歯磨きなんだから
これやっとくと
口 すっきりするでしょ
やらせてくれる 沙龍も偉いぞ