立ち上がる花
おねだりな前足 まるで手だね
すらりと伸びる背中
そのまま 人間の女の子に
変身するんじゃないかと
思っちゃう
してみてほしいなぁ
絶好調に 気を良くしてたんだけど
沙龍のお腹は 簡単じゃないね
お腹 ゆるい子 油断出来んなぁ
責めてないよ
沙龍の体調管理は 人間の役目だからね
でも 頼むから 元気でいてね
宮島の散歩では
えっ って人にも会うね
潮が満ちている
大鳥居に近づけない
だからなのかな
潮止めの壁の上 歩く人がいるよ
おっこちないでねー
って 遠くから 見守ってあげようか
見つけてしまったね
小さくてかわいいもの
見つけてしまうと 目が離せない
動かなくなってしまうよ
カワイイ秋の飾りを
かじらないように
抱っこしてみせてあげようか
それで ひとまず 満足してね
砂浜の砂が 苦手みたいだね
一刻も早く抜け出そうと ダッシュするなんて
出来たら 飛び上がって逃げたい
沙龍は 行っちゃった
花には 気持ちはあっても 無理の自覚もある
えらい! 階段までダッシュだ
安全第一
気がついたら 鹿!
後ろから こられてびっくり
そうここは 宮島だったね
松ぼっくりは 歯磨きアイテムなので
食べものではないんだよ
わかったら さようなら
二柴そろって 扉の前
開くのを待ってるの?
出たいときは
いつも 沙龍が扉をガリガリするのに
あっ おやつ?
いやおやつだって おやつボックスを
ガリガリするよね
今日は 何で大人しい?
大人な日もあるってことで
よろしいんですか?
ふやかしたフードだと
本当に良く食べる
やわらかいご飯が 続くのは
お腹にはいいけど
歯にはどう?
花は 松ぼっくり
沙龍は 枝
歯の健康 ってこと考えてる?
体当たりの沙龍
足下に絡み付く花
仕事中は 寝てるのに
マスターの仕事が終わった気配で
争って 起きてくる
察する力はさすが
さぁ 遊ぶぞ いや ごはんか
さぁ
花と沙龍が 両サイドから
マスターを見つめてる
目的はわかっているけど
マスターも そうそう
二柴の思い通りには いかないよね
いかない よね?
いつまで 耐えられるのかな
その視線に
がんばれ マスター