鼻を隠すのはクセ
ぐっすり寝ているよね
こういう時の沙龍は
ちょっとやそっとでは 起きないさ
ほんとに 気持ち良さそうに 寝てるよ
で ときどき寝言言ったりする
応えたら 沙龍の夢に 入れるのかな
マスター 美味しいもの
食べてるでしょう
ぼく わかるんだから
とでも おもってるのかーい
沙龍が思うほど 君の口に
合うもんじゃないよ
ピリッ カラッ
ヒリヒリしちゃうんだからねー
匂いじゃ わからないかなー
留守番のあとは
ちょっとお腹がゆるくなるよね
留守番って ストレス?
いつだって二柴でいるんだから
寂しくないと思うんだけど
留守番って そんなにいやかな
人間が側にいるのが 好きなんだったら
それは うれしいけどね
散ってしまったけど
そのあとも楽しめるのが
桜だよね
公園は 桜の絨毯
これはこれで きれいだよ
花が楽しんでいるのは
花じゃなくて 誰かが残した
サインなんだろうけどね
えーと 花だよね?
柴? なのかという顔してるよ
美人のおもかげも うすくない?
半眼にオチョボな口
どこか 仏像のにおい
やっぱ だれ?
沙龍の足って 大きいよね
ライオンとか 虎とかの 子どもみたいな足
太い 肉が厚い がっしりしてる
筋肉系だよ
花の2倍近い?
肉球はザラザラ
当たっただけで 痛い
ヤスリか
雷とか 大きな音には
ぜーんぜん動じない二柴なのに
今日はどうした?
二柴揃って ブルブル
花が マスターのひざに飛び乗り
沙龍まで 人間のひざに飛ぶ!
今日の雷は なにが違う?
君たちの怖がりようの方に
人間はびっくりだな
窓辺て寝ている 二柴を
みんな 目ざとく見つけてくれるよね
騒いじゃダメ って時は
けっこう 大人しくしているし
めっきり エラくなったかな
特に沙龍はね
賢い顔に 見えてるかな?
花母さんは マスターが抱っこ
あのね
沙龍がそういうことするの
ちょっと 寂しいからなんだよね
かまってほしいという態度
ほんっと 甘えん坊だよね
人間も 君たちに構って欲しいので
同じさ
こういうとき ひとり ひと柴で良かった
はい はい
お願いなのね
抱っこなのね
これだけは ほんとにはっきり きっぱり
伝えてくるよねー
そりゃ きかないわけにいかんから
させていただきますよ 抱っこ
でもちょっと その顔見てていい?