花は　ちょっと重くなったんだよね

体重が8.5キロ

こんなに重くなったのって

沙龍がお腹にいた時以外では　はじめてじゃない?

花も重くなったけど

沙龍は体重が　11キロを超えてしまったよ

体重の差は3キロだけど

犬世界では　体積にでる差が　大きい!

こうそっくりだと　差が際立つね

気になる犬を見かけると

ダーッと　近づいてしまうよ

沙龍は　デッカいから

相手は引いちゃうし　怖がっちゃう

でも　気はいいんだな

大人しい犬友には　吠えたりしないよね

あぁもう気持ちは　人間の方へいっちゃったか

愛敬があるし　愛想もいいから　可愛がられるけど

やり過ぎちゃダメだよ

ほら　下から　じっと見られてるよね

焼もち　焼かれちゃうぞ

沙龍の目

なんか意味ありげ　意思ありげに見えるよね

イタズラな目でもある

でもなーんにも　企んでいない

ただただ　遊びたくて　かまわれたくて

そこに　駆け引きなし

人間が勝手に　遊びたくなって　かまってしまう

人間が勝手に　表情を読んでしまうんだよね

君は天然

眉毛も　天然!

久しぶりの　陸父さんは

まるで深窓の令嬢だね

窓ガラス越しの対面なのは　残念だけど

これくらいの距離感が

君たちには　丁度いいかな

花母さんにいたっては

会いに来たはずなのに　一目見ただけ

沙龍の方が　ねえねえ!　って気持ちあるし

愛想あるよね

ちょっと姿勢は　図々しいかな

「すみれの谷」で

花と同じように　自由にさせたい

人間も　ずっとそう思ってるんだよ

でも　元気で好奇心いっぱいの沙龍が

何かを追いかけて　飛び出してしまわないか

帰って来られなく　ならないか

そりゃ心配

それでも　沙龍には花母さんがついているもんね

まずは　いつでも捕まえられるように

リード付きから　はじめようね

公園の水って

特別　おいしいのかな?

走り回ったあとは　もちろんだけど

いきなり　公園の蛇口に向かっていくこと

あるよね

お出かけ先で　飲む水は

人間が　カフェでお茶する感覚?

で　行きつけの水道

お気に入りの水道もあったりするの

なにが　ちがう?

人間の忙しさに　つきあわせて悪いね

お待ちかね　さぁ散歩

一刻も早く行きたい　花と沙龍の気持ち

扉の前で　先を争い　重なり合ってるね

いつも自由にしてるから

ちょっとした不自由が　不満になっちゃうのは

人間が甘やかしているから

わかってるけど　とっても大人しく待ってるので

甘やかしても　いいのさって　言い切ってしまおう

そのまま前進すれば　出られるくらい

下は開いている

押したら　折れそうな軟弱さ

スカスカの　クニャクニャのフェンス

だけど　どちらも出ない

我慢してる?　してるよね

出ちゃダメだよってことが

わかり過ぎるくらいわかってる

参りました!

それしか言えねー

夕日に向かって

何か　思うところがあるかい?

お座り　って言われたから

座ってるだけだよ　とか

本当だとしても

残念なこと　言ってくれるなよ

ちょっとずつ変わっていく

光の加減　雲の形

人間は　ゆっくり見ていたい気分なんだけど

君たちは　歩きたいんだよね

わかるけど　きれいな日没

いっしょに　感傷に浸ってくれないかな

来るならこい!

やってやろうじゃないか!

挑戦的な態度に見えるけど

実は　休憩

ちょっとつかれているんだよね

朝の公園ランニング

今日も良く走ったね

給水所で　水補給2回だよ

狭い公園の中だけど

障害物もあるし　コース取りも

変えたりしてるんだよね

花も参戦すると　盛り上がると思うんだけどな