これは 握手ではなくて お手だったりする
頭に 乗っかっているのは
花の大好きな ささみのジャーキー
一体何がしたいのか って 思っちゃいうよね
でも 酔っぱらいの行動に
明確な 理由はないんだな
酔っぱらいが 花を 可愛い! って思う気持ちが
含まれている らしいけど
なんだかんだと 理由をつけて おやつをくれる
ってことで
花には 案外 伝わってるかな
「すみれの谷」なら
花の テリトリーだからね
走り回って いいよ って
言われる前に 走ってるね
本気で走る 花には
人間は 追いつけないよ
満足した? って
顔に書いてあるか
じゃ 水でも 飲みましょう
子どもの頃は 一緒に散歩してたのに
今では 並んで歩くことが出来なくなった 犬友
でも
なんだか お互い 気になる存在なんだろうね
微妙な距離
お互いに はなれては 振り返る
不思議な 態度だね
人間は 花の悪相を あんまり見たくないし
悪相にさせたくもないので
ともかく この距離を保つよ
ともかく 今でも 犬友だよ
今日は 水内川でのカヌー体験 なんだけど
花は 水が嫌いで 川の流れる音も 嫌いだから
川からは慣れた陸上で お留守番
シーカヤックは乗ったけど リバーカヤックは
無理だろうな
花も怖いだろうけど
花と一緒だと 沈は確実
花を 本気で怖がらせることに なりかねないからね
かゆいときは かゆい
それは 止められない
黄昏の 交差点でも
道路の真ん中でも
かきむしったあと ほおの辺りに
白い 綿菓子のように 毛が浮く
まだ暑いけど 夏の盛りは 過ぎようとしているよ
花の冬毛は 夏を越し 秋に突入?
冬までつづく?
ここは 風が通って
涼しいよね
花も ついつい
昼寝 してたりして
人間が 帰ったのに 気がつかないことも
あったけれど
ここでの 留守番にも 慣れました
ってー わけには いかんのだね
お見送りの顔は いつだって
ちょっと 人間を 切なくさせるよ
「すみれの谷」の 草っ原のようだけど
ここは すみれハウスです
この夏も
暑さと 雨で 草が 良く伸びました
花には 居心地 いいみたいだけど
長く伸びると 荒れ地みたいで 恥ずかしい
生えてくれて いいんだけど
長く伸びないで 欲しいって
わがままな 願いだよね
狭い部屋にも
隙間は 結構あって
こんなボールくらい 隠してしまうんだな
見つけた途端 さっきまで遊んでいたかのように
遊び始めるって ちゃっかりしてるよね
誰からもらったボールか 覚えてる?
花が 覚えていなくても
人間が しっかり 覚えておくよ
彼も まだこのボールで 遊んでいるかな
もう 秋雨?
梅雨よりも 長く 雨が続くね
しかも 大降りだよ
水が嫌いな花は 当然雨も嫌いなので
一歩も 歩かないことがあるんだよね
ちょっと歩いては 下ろして 抱いて
ちょっと歩いては 下ろして を繰り返し
どこかで 諦めて 歩き出すんだけど
今日は どこだろうね
ぬかるんで いるから
今日は 車から 降りないでね って
花には 伝わらないか
置いていかれた 気分なのかな
人間が動くのを じっと見て
鼻で鳴く ピー ピーと
目が 切ないね
ああでも 鼻の下が黒いのに 目がいっちゃって
笑って ごめん