花母さんが マスターに抱っこされている
そういうの うらやましいのかな
ピーピーなくよね
じゃあ君も抱っこだ
温っ いや 暑っ だよ
沙龍は 厚手の毛布のようだね
沙龍を抱っこしていると 汗をかく
ファンヒーターの温度 下げたくなるよ
♪すこーしも さむくないわ♡
重いのが欠点だけどね
さぁ ごはんだ ごはんだ
仲良く 並んで食べよう
隣のごはんが
美味しそうに見えることもあるけど
同じものなんだよ
ひとまずは 自分のごはんを
食べちゃおう
あとで 交換してもいいからさ
きっと さっきまで 寝てたんだよね
ひとりじゃないんだもん
さみしくは 無かったはず
なのに 親子でそんなに叫ぶか
首振り乱し 立ち上がり 体当たり
なんか 人間が ひどいことしたみたいじゃない
ぜったい のんびりしてたでしょ?
進めない!
雨がつくった 大きな水たまり
花にとっては 超えられない川みたい
壁があったりして
ピタッと止まっちゃたね
水深は数センチもないんだけど だめ?
ちょっと情けないですが
じゃあ もどりますか
さぁ朝ご飯! って
準備が整い いただきますのタイミングで
どかっと やってくるよね
悪びれない 遠慮無しの 割り込み
当然 という顔
沙龍はごはん もう食べたでしょ
これは 人間の朝ご飯
という正論が なんだかたよりなく思えてくるよ
おっきさからいうと 逆だよね
沙龍よ そんなにでっかいがたいを
花母さんに あずけるんかい
花も大人しく あずかってるよね
そこは ちっちゃくても 母さん
大っきくても 子ども って
ことなんかな
あまったれ沙龍よ
散歩の足が トトとトット
どこへいく?
格子戸の 隙間から
二柴を誘う ものがあるね
そいつの発した カサコソって音
聞きつけたの?
そいつは空っぽだし しかも格子の向こう
罪なやつだね ビニール袋
ベッドから だらーん
ってはみだしてるの見たら
ちょっと温かくなったのかって
勘違いしそうだよ
まだまだ さむいじゃん!
今朝なんか 霜 降りてたよ
そういうのは 感じないの?
沙龍の温度センサーは
どっち向いてるんだろうね
人間のセンサーも暖房ておかしくなってるけど
足の甲に ピトッ
あご乗せ枕にしてくれちゃって
この〜 甘えったれ!
でも これが気持ちいいんだよね
ヌクヌクで 柔らかくて 重い 柴足暖房
重さが どんどん堪えてくるのが
ちょっと難点だから
気持ちいいけど 長時間は使えないけどね
このところ 食欲があるのは
うれしいんだけど
荒っぽい食べ方したんでしょ
鼻っ先に転がっているのは
カリカリフードだね
一粒!
数センチ先なんだから 食べちゃいなさい
でないと 人間が踏んで痛いことになりそうだよ