小さな ちいさな 花
細い手足 大きな目 大きな耳
小さな身体を そんなにも きゅっと縮めてると
柴以外の何かに 見えるよ
なにかな?
その人なりのルールを
人間の場合 こだわり とか言うんだけど
軟弱なフェンスを こじあけない というのは
どういうこだわりなんだろうね
重いガラスサッシは 鼻でこじあけるのに
難しいことへのチャレンジしか興味ない
アスリートのような気持ちがあるのかな?
早い!
日が暮れるのが 本当に早い
散歩に出たときは 明るかった
まだ 午後6時になっていないのに
もう懐中電灯 必要だな
その辺りまでは 潮があがる
でも 潮の匂い 嗅いでるわけじゃないよね
その高さからすると やっぱり誰かの匂い
潮が来る度 消されるけど
まだ 誰かが何かを 残してくんだろうね
落ち葉 落ち葉 落ち葉
花が大好きな 落ち葉の季節だよ
匂い嗅ぎ放題
刺激 され放題
で どんな刺激なんだろうね
ここは犬はいないからね
タヌキ? テン? アナグマ?
車に乗るの 待ちきれない
とりあえず 玄関で待ってよね
君たちと 世の中の平和と安全のため
リードはつけといてね
そこで もうちょっとお待ちを
好奇心強い沙龍
絶対に 首つっこんでくるよね
残念だけど
すっごく良い香りなんだけど
沙龍には 食べられないもんだよ
鹿が 群れてるよ
たくさんいると ちょっとビビるね
頼むから
向っていかんといてよ
いい距離を 保ちましょ
縁側の柴犬
はまりすぎ〜だね
そうだそこは 花の定位置だったよ
これからは いつでもどうぞ
背中 曲がってるよ
気持ち ゆるんでる?
ゆるんでいいけど