沙龍は　よく鼻を隠して寝るよね

隠してるだけじゃなくて

ちょっと首も　かしげている

肩も凝りそうな

難しい寝方だと思うんだけど

人にはわからない　心地よさがある?

それとも何か　くさい匂いがする?

人間には　キツネが　オホホと

笑っているようにも見えるんだけどね

お客様が　帰られたら

二柴も　フリー

ひとしきり走り回ったら　玄関へ

水撒きしてる間は　そこにいていいよ

片付けの犬の手に　なってくれるといいけど

混ぜっ返すのが　おちかな

片付けが終わったら　鼻先きが出る位

扉を開けておこうか

足は　ひっこめておこうね

玄関が　好きだよね

風を通すための　10センチ

にじにじと体で広げ

許される限り　体を出して　外を見てる

許されるものなら　ホントは全身出たいんだよね

でもひとまずは　だまって　ただじっと

外の景色を　行き交う人を見てる

それって　おもしろい?

で　自分が見られているって　気がついてる?

沙龍　口の周りが真っ黒だね

そうしていると

まだ　子犬って感じに見えるよ

で　子犬にしては　立派な牙

ひょこっと曲げた前足はなんだか可愛い

さらに　開いた口元が　笑ってるみたい

沙龍の体は　まだまだアンバランス

まだまだ　アンバランスでいて欲しいなって思うのは

人間の勝手な　お願いなんだよね

最近は　あまり走らなくなったかな

沙龍が　走り回るから

ちょっと　やりづらい?

「すみれの谷」なら　花の天下

自由に走り回れるんだけどね

前足がピクピク

夢の中で　どこを走っているのかな?

ギラギラの太陽　白っぽい世界

今年の夏は　暑いね

人間は　暑いことには

そんなに文句を言わない方なんだけど

今年は思わず　言っちゃうね

花と沙龍だって　暑い時の散歩は　辛いでしょ?

でも　夏草に囲まれた　川土手の道なら

太陽が高くても　平気かな

むしろ　気持ち良いんじゃない?

足取り　軽そうだよ

地べたで寝ると　泥だらけになるから

困るなって思ってたんだけど

縁側に　背を向けて寝るには　意味があった?

背中かはら冷気で冷え冷え

体は陽射しと暖気で温められる

一挙両得?!

うまいこと考えたね

それって　柴犬としての　経験からなの?

沙龍は　知らないよね

焼け石の上で　寝たあとは

通り土間で　体を冷やす

それって　花のサウナ?

それで　体がすっきりするなら

いいと思うよ

でも　通り土間っていうくらいだから

ここって　通り道

結構人が通るんだよね

そういう時は　ちょっと避けるとかって

しませんかね

花は　薄暗がりで　丸まって寝てること

よくあるよね

今日はまだ　わかりやすいところにいるけど

同じ部屋にいても　気がつかないことあるよ

隠れてるわけじゃないんだよね

背中で　何かを主張してるって

知ってるよ

見えにくいところにいるけど

存在感を　漂わせてる

それって　わかりにくい　主張だけどね

軽い感じで

スッタカ　スッタカ　歩くね

グイグイ　引っ張らないじゃない

まぁ　することすんだからってこともあるけど

いつもの散歩と違うって　わかるのかな?

それとも　散歩の相性がいいのかな

なんだか案内してるみたいだよ?

そうだったら　やるじゃん!