おっ　へそ天!

というわけじゃないんだよね

沙龍の　マイブームの一人遊びは

仰向けで　背中をよじりながら　クネクネ　と

仰向けで　自分の足を　ガジガジ

特に　自分の足かじりは　痛くないの?

っていうくらい　かじりまくってるよね

それから　自分のしっぽかじりもあったな

自分のしっぽを追いかけて

回って　かじって　転がって

意味わかんないけど　楽しそうだからいいか

遊びって　そういうもんだよね

人間のポケットからは

おやつが　出てくる

そういうことは　よく覚えているよね

人間が　ポケットに手を入れただけで

花も沙龍も　目がキラキラ

ナーンにもない時は　ちょっと申し訳ないよ

ナーンにもなくても　匂いが　残っちゃっているのかな

ポケットに　顔突っ込んできたね

この　グイグイと来る感じでわかるし

そんなことするのは

もちろん　決まっているんたけどね

一応　言ってみようか　どっちだ?

ふと気付くと

太ももが重く　温かい

今度は　太もも枕

なんだろうね　この寄り添い行動

首が高くて　寝やすいとは　思えないんだけど

はっきりした寝息とともに

時々　ピクピクするのって

やっぱりちょっと　難しいんじゃないの?

難しいのは　やっぱ人間かな

太ももの感覚が変

ねぇ　痺れて来たんですけど

ちょっとご無沙汰だったよ

久しぶりに　揃ったね

久しぶりだと　匂いの確認とか

いろいろやっとかなくては

おさまらない

ちょっといっしょに散歩すると

いい感じになるんだけどね

それしても　よく似た色してるよね

性格は　全然違うんだけどな

一番気い使いなのは　沙龍かもね。

足に重みが!　なに?　って

ふりかえると

膝枕ならぬ　足枕で　寝る沙龍

ちょっと頭が高いと　楽

何かを枕に　したい気持ち

わかるし　その重み　けっこう気持ちいいよ

寝顔も　気持ち良さそう

眠いときに即寝るって　うらやましい

そんな顔見ると　人間も

ちょっと昼寝してみたくなるな

おもてでは　暖かい風が吹いたけど

部屋の中は　案外寒くて

まだまだ　冬

ホットカーペットを入れてたんだよね

鼻をくっつけて　温めている?

さらに　しっかり隠しているね

人間も　鼻が寒いけど

犬は　鼻の頭が濡れているから

もっと寒いのかも　しれないね

同時に　おやつをあげるんだけど

絶対に沙龍の方が　食べるの早いんだよね

だから　花母さんだけもらって

ぼくは　もらっていない

みたいな構図になること多いけど

君　しっかり食べているからね

花母さんが　食べ残したごはん

勝手に食べたりしてるよね

気をつけなよ

花母さん　小食だけど　食べ物の横取りには

結構厳しいんだからね

沙龍が　本当に赤ちゃんだった頃

花のお腹を枕に

埋もれるように寝ていたよね

あっという間に　大きくなって

そんな記憶も　薄れていたのが

思い出されて来ちゃったよ

花の背中を　枕にするなんて

よく花　許してるよね

でかくなって　花母さんに挑むようになって

だんだんイッチョマエになってるけど

まだまだ　全然子どもなんだね

風が吹いたけど　南風

暖かかったね

扉を開けっ放にしても　いいかって思うほど

そしたら　早速　花がやってきた

結界があるかのように　玄関から　出ない

こういうことが出来るから

花は　自由にさせておけるんだけど

これ　なかなかなことだと思うよ

沙龍が　出来るようになったら

二柴が並んでお出迎え

それは　夢のようなことだね

沙龍は　走る　走る

全身が　バネのようだよね

そして　マリのように弾む

この気持ちいい　全力疾走

みてると　目が回る

でも　あきないんだよね

何が苦手って　走るのが一番苦手な人間は

沙龍の走りで　走った気分さ